豊洲市場で2023年のマグロの初競りが行われます。
大物のマグロが釣れれば、1匹で数百万円~億!の値もつくマグロ漁ですが、釣れなければゼロというリクスもあります。
今回はマグロ漁師の気になる取り分について調べてみました。
Contents
【豊洲マグロ初競り2023】マグロの初競り落札額はいくら?

高値で落札されるマグロ。
今年のマグロの初競りではいくらで落札されるのでしょうか。
【マグロ初競り】過去12年分の歴代落札額と重量
過去12年分の落札額とマグロの重量はコチラです。
年 | 落札額 | 重量 |
2023年 | 3604万円 | 212kg |
2022年 | 1688万円 | 211kg |
2021年 | 2084万円 | 208kg |
2020年 | 1億9320万円 | 276kg |
2019年 | 3億3360万円 | 278kg |
2018年 | 3645万円 | 405kg |
2017年 | 7420万円 | 212kg |
2016年 | 1400万円 | 200kg |
2015年 | 435万円 | 180kg |
2014年 | 736万円 | 230kg |
2013年 | 1億5540万円 | 222kg |
2012年 | 5649万円 | 269kg |
2011年 | 3249万円 | 342kg |
2010年 | 1628万円 | 233kg |
縁起物のご祝儀相場は加熱して、価格は高騰してきています。
2012年からは近年の初競りの風物詩ともなっている「すしざんんまい」を運営する”喜代村”が参入!
2013年には1億5,540万円というありえない記録更新。
そして、2019年には過去最高値の3億3,360万円という高額に。
【マグロ初競り】歴代のマグロ漁師と落札者は誰?
初競りの一番マグロを釣った漁師とそのマグロの落札者がこちらです。
年 | 一番マグロ漁師 | 落札者 |
2023年 | 竹内正弘さん | やま幸と銀座おのでら |
2022年 | 菊池一夫さん | やま幸(水産仲卸) |
2021年 | 田中稔さん | やま幸(水産仲卸) |
2020年 | 山本昌彦さん | 喜代村(すしざんまい)木村清社長 |
2019年 | 藤枝亮一さん | 喜代村(すしざんまい)木村清社長 |
2018年 | 竹内正弘さん | 銀座おのでら(小野寺裕司社長) |
2017年 | 竹内正弘さん | 喜代村(すしざんまい木村清社長) |
2016年 | 竹内正弘さん | 喜代村(すしざんまい木村清社長) |
2015年 | 田中稔さん | 喜代村(すしざんまい木村清社長) |
2014年 | ー | 喜代村(すしざんまい木村清社長) |
2013年 | 竹内大輔さん | 喜代村(すしざんまい木村清社長) |
最高値のマグロを取るのは2023年で7回目という竹内正弘さん。
2021年は新型コロナウイルスにより飲食業界が打撃を受けていることから、「すしざんんまい」は一番マグロの落札は差し控えています。
2023年の落札者は寿司店「銀座おおのでら」と仲卸業者の「やま幸」が共同で落札しました。
【豊洲マグロ初競り】税引き後の取り分が少なすぎる!

気になるのはこれだけ高値の初競りマグロを釣り上げたマグロ漁師の取り分ではないでしょうか。
朝日新聞にはこのように書かれています。
漁協側の取り分や箱代、運送費など出荷コストを差し引いた分が、漁師の取り分となります。大間漁協の関係者によると、ざっと8割台後半が漁師の取り分になるそうです。
漁師の取り分はコチラです。
落札額の8割後半
だいぶ取り分が多いですね。
しかし、そのままの金額が手元に入るわけではないでようです。
かなりの大金になりますが、初競りで最高値を記録した経験がある漁師の一人は「税金でだいぶ持っていかれる」と言います。経営規模などにもよりますが、税金を払い、最終的に手元に残るのは落札額の6、7割くらいになるようです。
まとめると最終的に漁師の手元に残るのは、
落札額の6~7割くらい
命がけのマグロ漁。だいぶ、落札額から少なくなってしますようです。
2020年を例に手元にいくら残ったのかを算出!
具体的にいくら漁師の手元に残るのかが気になります。
マグロ漁師の取り分を2020年を例に算出してみます。
2020年の落札価格を約1億9000万円として計算します。
ここからまずコチラが引かれます。
- 管轄の漁連 1.5%
- 水揚げした漁港 4%
- 荷受け業者 5%
まとめると約10%が引かれます。
そこから所得税の最高税率の45%が引かれるから、手取りが約7700万円となって、
ここから住民税が10%程度引かれ、最終は7000万円くらいが手元に残る感じだよ。
最近は億超えですが、もし5000万円で落札されたと考えても、上記計算に当てはめると1800万円が手取り収入となります。
これは初競りが落札された場合という特殊パターンです。
通常は、200kgマグロの相場価格は400万円です。
命がけのマグロ漁!割に合うお値段なのかと言われると、難しいところです。
「すしざんまい」でのマグロの提供価格は?

初競りでよくマグロを落札している「すしざんまい」ですが、すしざんまいの儲けはあるのでしょうか?
すしざんまいのメニュー(2021年12月現在)では1皿あたり
- 大トロ 437円
- 中トロ 327円
- 赤身 217円
この値段では、完売しても元が全然とれそうもありませんね。
- テレビに取り上げられる
- ネットニュースの記事になる
- ブログ記事などに取り上げられる
- SNSなどで拡散される
まとめ
今回は、豊洲市場初競りのマグロ漁師の気になる取り分について調べてみました。
大物のマグロが釣れれば、1匹で数百万円~億!の値もつくマグロ漁ですが、釣れなければゼロというリクスもあります。




